親がもっておきたい知恵

 大分前ですがK先生のセミナーに行きました。
 ずっと内容をちゃんとまとめようと思って時間だけたってしまいました(苦笑)

 お題は『子供につけておきたい力~親がもっておきたい知恵~』です。

 まず最初に「生きるってなんですか?」とありました。

 生きるとは、【くらし・しごと・よか】を満喫することだといいます。
 くらしとは生活、しごとは子供なら学校。
 大事なのは「その人なりの満喫をすればいい」ということ。
 そして「できないところは手伝ってもらっていい。」ことが大事だと話してくれました。

 【これなら出来る自分がいる!】と思えることが重要だと教えてくれました。
 決して「これが出来ない・・・」と落ち込むことではないんですよと教えてくれました。

 子供が大きくなった時に「みんなと同じように出来るようになりたい。」とか「人と同じでいたい。」と思うようになることはありますが、そのずっと前から親が「そうさせたい」と思うことはなるべくやめましょうと言っていました。

 他の子と同じようにさせたいという想いは「誰のニーズですか?」、「それは本当にいいことでしょうか?」、「人と違うことはいけないことでしょうか?」と。

 本当はみんながファッションも持ち物も考え方も一緒だったら気味が悪いはずですよね。
 だけど、どうしても我が子にはそれを望んでしまう。
 それは本能として持っているものであり、みんなと同じということは「安心」を得ることも出来ることでもあります。
 でも、親がもっておきたい知恵の一つとして「人と違っていい」と思える強い気持ちってとっても大切なんだろうと思います。

 特に小さい頃には、「知らないことはわからない」ことであり、「失敗は成功への道」であるはずなのに、丁寧に教える前に、このぐらいの時期になったらこのぐらいのことは出来るはずと思ってしまう。
 特にまわりに同じぐらいの子がいると比べてしまうし、育児書にも目安が書いてあるのでちょっとでも違うと不安になります。
 でも、小さい時はなんでも出来なくて当たり前。
 赤ちゃんの時からなんでも出来たら変ですよね。
 でもでも、子育て真っ最中の時にはそう思える余裕もなくなるわけです。

 そんな時の魔法の言葉として「それでもちゃんと生きていると思いませんか?」という言葉をK先生はくださいました。

 トイレを教えるのが遅くても毎日元気いっぱいだったらそれでいいし、ちょっと他の子よりも文字を覚えるのが遅くても、集団の中でちょっと浮いてしまっても、一人遊びが苦手でも、「でもちゃんと生きている」ということが一番すばらしくありがたいことだと思えてくる。
 それが大事だと思いました。

 私は息子が小さいとき、まわりの友達はなぜか女の子ばかり産んだので男の子はうちだけでした。
 だから比較することが少なくて済みました。
 ちょっとやんちゃでも「男の子だからいいのよ!」と言ってもらえたり、ぐずっても「男の子はママっこなのよ!」と言ってもらえたり。
 でも女の子のママ同志は比べて悩むこともたくさんあったと大分たってからみんなが言ってました。
 私はその点とっても幸せだったなと思います。

 K先生は小さいうちも大きくなっても大事なことは【自己実現】だといいます。

 ○自分はけっこういけてるという実感
 ○だれかが認めてくれるという実感
 ○だれかのために(何かのために)生きているという実感

 この3つのどれが欠けても前にすすめないのだそうです。

 自分はけっこういけてると本人が思うためには、周りがほめたり認めたりしていくということが不可欠です。
 ほめるというよりは「ありのまま」を認めていくということでしょうか。
 「ここまできるね」でいいわけでダメだしはいりませんよっていうことです。

 自分がいなきゃ誰かが困ると思えば頑張る気持ちになれるのだそうです。
 多少手伝いがいるとしても「それなら多少手伝えばいいだけ。いっぱい手伝う必要はないけど、まったく見放すことも違う」と言います。
 自立してほしいと願うならその手伝いをちょっとづつ減らしていきましょう。
 すぐに全部を減らそうとするからうまくいかないんじゃないですか?と言っていました。

 学校に行くようになると「次の日の準備をしない」と困っているお母さんがいます。
 K先生は「学校にいったら頑張れればいいんじゃないですか?」といいます。
 「用意が出来ないなら手伝ってあげてください。用意の仕方がわからないのかもしれませんよ。」といいます。

 食べ物の好き嫌いをなくしたいという話題も多く出ますが、「豊な食生活とは食べることは楽しいこと。苦手なものを無理やり食べる練習をすることじゃない。」と言います。
 
 大事なことは「両方ねらわない」ことだといいます。

 そして「あなたの一番じゃなくて、子供にとっての一番を考えましょう。」と言っていました。

 まとめとしては

 『違っていい、違うからいい

 育つ人は自分に誇りをもっている

 育たない人は目的もないのに人と同じようになろうとします

 生きる力は「違っていい、違うからいい」ということを知ることである』


 親がもっておきたい知恵はまさしくこれに尽きるのではないでしょうか?


 息子と娘が発達障害だとわかってから、私が一番楽になれたのは『期待』をしなくなったことです。

 「高校はどこそこにいってほしい」
 「部活で活躍してくれたら嬉しい」
 「ピアノがもっと上手になったらいい」
 「お手伝いもしてくれたら助かる」
 「人並みな成績以上はとってほしい」

 診断前は色々思っていました。

 でも、今は「息子にとってどうかな」「娘にとって一番いいのはどれかな」と考えられるようになりました。
 そしたらものすっごく楽になりました。

 人と比べたり、期待をしないということはものすごく楽なことです。
 その分だけ子供の幸せを願ってあげる箱に余裕が出来るからです。
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by best-bplace | 2008-11-28 22:48