ルールの大切さ

 今日、珍しくバスを待つ娘からmailがきました。
 娘は去年の春から一つ下の学年に逆通級という形で国・数・英の勉強をしています。
 8組(特別支援学級)との時間割の調整もけっこう難しい時があります。
 トレーニング、作業などが中間にある時は一回一回制服からジャージや作業服に着替えないとなりません。
 娘は自分なりに考えて、そのまま制服でいたり、調理実習の当番の時は着替えたりやっていたようです。
 私は特にうるさいことも言わず娘に任せていました。
 それは先生方も同じようでした。

 が!!

 今日になって担任じゃない大御所の先生に「なんで着替えないの?」と言われたそうです。
 すぐに授業があるので、と言ったらしいのですが「いいから着替えなさい!」と怒鳴られたとしょげたmailでした。

 先週までは良くて今週になったらダメになる・・・こういうルールは子供って一番キツイと思います。
 一貫することの大切さはK先生にも何度も言われてきました。
 一度決めたらとことんそれを押し通す、途中で揺らぐようならルールや約束事にしない。

 臨機応変にしなくちゃいけないことに明確なルールは作れないと思います。
 でも、着替えるか着替えないというルールは約束としては作りやすいことなので特別支援学級なんだから特にちゃんと明確にしてほしかったな、と思います。

 発達障害の子は汚い言い方になるけど「クソ真面目」な子ばかりです。
 なのでマニュアル化された事やルールはとことん守ります。
 その変わりに急な予定変更には弱く対応が出来ない子も多くいます。
 急な予定変更に弱いということを直そうとするのではなくて、このルールを最後までずっと守るという特性をプラスとして伸ばしていきたいと私は考えています。
 ルールやマニュアルがしっかりあるところに就職するということも一つだし、何かそういうことが基本にあるものを趣味として持つのも悪くありません。
 
 いつも不思議に思うのは、特別支援学級なのに「臨機応変に」とか「自分で考えなさい」という場面がとっても多いこと。
 ゆくゆく時間をかけてそれが出来るようになったら大人になった時本人もいいかもですが、今はまだ「学んでいる途中」です。
 今、全部のことが先生方の満足のいくように出来るなら特別支援学級に在籍していないはず。

 どうしても一つ出来ると次の課題・・・と思ってしまいがちだけど、出来るようになったことをとことん喜びながらゆっくりでもいいんじゃないかと私は思います。

 また、発達障害の子は「Myルール」にもとてもこだわります。
 朝起きてから制服を来ていってきますとするまでの手順は息子も娘も決まっています。
 それをくずすことはとっても可哀想です。
 でもそれって誰にも迷惑をかけることではありません。
 それよりも日によって態度も行動も違うほうが実はとっても周りは気を使って大変です。

 クソ真面目だからのいいところ、ルールにうるさいからのいいところ、たっくさんあります。
 大人になるとそのルールが崩れる時はたっくさんありますが、大人になるまでの間に十分満たされて育っていれば多少のことにもへこたれない強さが身につくはずと私は思います。
 
 娘は養護学校の高等部にすすみます。
 高校の先生とは先入観なしにこういう話を出来たらいいな、と思います。

 今日はたまたまおいしいパンを沢山買い込んできました。
 それを食べて今、ちょっと娘の気持ちは治まったようです。

 まだまだこういうことは続きますよね。
 でも、今日の先生の発言は「思いつきの八つ当たり」だったと私は思っています(苦笑)
 もっと先生が大人になってほしい・・・。


 
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by best-bplace | 2009-02-03 16:39